じゅげむの戦績と棋力
将棋倶楽部24で「jugem2016」で登録して、最初の30局を終えました。
三段(レーティング2000)で登録して、17勝13敗です。
30局後のレーティングが2095だったので、じゅげむの棋力は大体このくらいになります。
戦法によってレーティングが変わってくると思うので、昔から一番よく指していたノーマル四間飛車をメインの戦法としました。
対戦相手のレーティングは1900~2200ぐらいです。
戦法の誘導成功率
先手番でも後手番でもノーマル四間飛車を目指しました。(図1)
先手番18局中、ノーマル四間飛車8局で、誘導成功率は44%。
後手番12局中、ノーマル四間飛車7局で、誘導成功率は58%。
先後を合計すると全30局中、ノーマル四間飛車15局で、ノーマル四間飛車の戦法の誘導成功率はちょうど50%でした。
じゅげむが先手番のときに、初手から▲7六歩△3四歩▲6六歩の出だしで、後手が△3二飛(図2)あるいは△3五歩(図3)から三間飛車を選ぶ場合が多かったです。この進行の場合は、じゅげむが向かい飛車に振って、向かい飛車vs三間飛車の相振り飛車に誘導しました。
先手番18局中の44%の8局が、向かい飛車vs三間飛車の相振り飛車でした。
アマチュアでノーマル四間飛車と相振り飛車は大人気の戦法ですが、この人気を支えているのが戦法の誘導成功率の高さだと思います。
先手番の場合は、「ノーマル四間飛車」と「向かい飛車vs三間飛車の相振り飛車」を合わせて88%の戦法の誘導成功率を誇るので、この2つの戦法だけ指せればほぼ大丈夫ということになります。
後手番の場合、「ノーマル四間飛車」の58%の他には、さまざまな戦型に誘導されます。この時、先手が指向してきたのは、居飛車vs振り飛車の対抗型の力戦、相振り飛車の力戦、中飛車左穴熊などです。意外と「向かい飛車vs三間飛車」の定跡形を先手が選ぶことがなく、どうやら向かい飛車側を持つのを嫌がるらしいです。
対ノーマル四間飛車の戦法
ノーマル四間飛車の対抗型が全部で15局あったわけですが、居飛車側の対策を整理します。
ちなみに、基本的に藤井システム風の出だしで、居飛車穴熊を牽制したときの対戦相手の対策になります。
先手番のノーマル四間飛車に対して
斜め棒銀(図4)
△7二飛急戦(図5)
5筋位取り銀冠(図6)
5筋位取り急戦調(図7)
右四間飛車・銀冠穴熊(図8)
飯島流引き角(図9)
ミレニアム(図10)
居飛車穴熊模様→△4二銀上型(図11)
以上の全8局です。ただし、図9の飯島流引き角の場合は、四間飛車側の角道は止めていませんが、角交換四間飛車を意図したものではないので、ノーマル四間飛車に分類しています。また、図10では後手の△8六歩を受けるために向かい飛車に振り直しています。
後手番のノーマル四間飛車に対して
鷺宮定跡(図12)
右4六銀急戦(図13)
飯島流引き角(図14)
玉頭位取り(図15)
居飛車穴熊模様→▲8六角(図16)
▲3六歩牽制型の居飛車穴熊模様(図17)
5七歩型居飛車穴熊(図18)
以上の全7局です。ただし、図13の右4六銀急戦の場合は、先手が定跡形よりも早めに3筋の攻めを見せたために3筋に飛車を回っています。
ご覧のように居飛車側の作戦は多彩です。「ノーマル四間飛車を選ぶ」という段階では戦法選択の主導権が大きいですが(戦法の誘導成功率の高さ)、いったんノーマル四間飛車に決まった後は、居飛車側の多彩な作戦に対応する必要があります。
その中でも割合として多めなのは、やはり居飛車穴熊です。藤井システム風の序盤で牽制しても、対戦相手が居飛車穴熊を目指すことはけっこうあります。しかし、先手番の藤井システムに対する居飛車穴熊模様の出だしは少なく、居飛車側は藤井システム風の仕掛けを警戒しているようです。
珍しい戦法との遭遇
かなり珍しい戦法に遭遇しました。
なかなか実戦ではお目にかかれない端から飛車を使う構想です(図19)。戦法名は知らないのですが、仮に「右一間飛車」と呼んでおきましょうか。
図20のように進んだのですが、後手はひねり飛車風の駒組みにも見えます。後手は陣形が低く、飛車交換には強いのですが、端以外の歩が全く前に出ていないので手を作るのが難しそうです。先手のじゅげむとしては、どう対応したらよいか手探りで、とりあえず相振り飛車の感覚で指し手を進めました。
図20のしばらく後に飛車角交換があり、自陣の飛車2枚vs角2枚という、さらに珍しい形になりました(図21)。この局面では、飛車2枚の先手の方が指せそうです。
「右一間飛車」が戦法として有力かどうかは保留です。陣形が低いので、大駒が上手くさばければ面白い展開になると思います。
将棋倶楽部24での最初の30局を終えましたが、次からはノーマル四間飛車以外の別の戦法を指そうと考えています。さまざまな戦法を指してみたいのですが、主要な戦法だけでもかなり種類が多いので、少しずつということになります。戦法の幅を広げながら「将棋戦法大事典」の方も充実させていきたいです。