ノーマル四間飛車 vs 居飛車穴熊で後手がじゅげむです。先手はレーティング2000ぐらい、後手のじゅげむはレーティング下降気味で1950ぐらいです。
ノーマル四間飛車に対して、とりあえず穴熊のハッチを閉めて一安心です。
藤井システムなどで、四間飛車側が穴熊を牽制してくる場合が多いのですが、本局ではすんなり穴熊に組めました。
四間飛車側が警戒すると△4四銀型はあまり組めないのですが、本局では組めそうな予感があったので試してみます。四間飛車の早い動きがかなり怖いのですが。
あれ? ▲2六歩で先手は銀冠を目指すみたいで、どうやらゆっくりと玉を囲えそうです。
そして、金銀3枚の穴熊が完成。この辺りはやや楽観モードです。
さらに、ビッグ4まで完成。
実は実戦でビッグ4まで組めた記憶が全くなくて、(もともと振り飛車党でしたし)、
これは、初ビッグ4なのではと浮き足立ちます。
超楽観モードです。
ビッグ4まで組めれば楽勝だろうと。
しかし・・・
▲5四歩と垂らされて、なんか嫌な感じがします。
しかし、まだ楽観モードです。
穴熊だし5筋に「と金」ができても遠いだろうと。
そして、▲8五歩の局面。
あれ? こっちはビッグ4なんですけど、飛車交換していいんですか?
そして、▲5二飛を打たれてやや青ざめます。
5筋に「と金」を作られて、角か金か取られそうなんですけど・・・。
ここまで来て、ようやく事の重大さに気付きます。
いやいや、しかしビッグ4だし。
△6九飛と打ち込んではみたものの、持ち駒はないですし、何かのときに▲5九歩の底歩は利くしで、先手陣には全く響きません。
△6五飛成と引いて、受けに活路を見いだそうとしますが・・・。
角を切られて、4筋の急所の歩を突かれて、もう駄目そうな感じです。
以下、ビッグ4が粉々に潰されます。
ビッグ4って、全然堅くないんじゃ・・・。
そして、以下「と金」を作られ・・・。
守りの金を1枚はがされ・・・。
△3二金打で先手を取って受けようとしてみたものの・・・。
▲2一龍△同玉▲4五桂。これが詰めろで・・・。
以下、あっさりと詰まされました。
無残な投了図。
この超弱い負け方には流石にぼやきたくなります。(ぼやきと言えば木村八段)
以前こんな記事を書いたのですが(囲いの堅さランキング)、
ビッグ4への過信が無残な結果を生みました(泣)
途中の局面を冷静に振り返ってみると、
この時点でほぼ、「と金」を1枚作られることが確定。(点数的には-7点)
そして、後手の角がほぼ使えないことも確定。(-8点)
というわけで、駒の損得の点数換算だと、-15点に。
ちなみに、「と金」を角で食いちぎっても、角損なので-16点相当。
角損とバランスできるほどビッグ4が堅いかというと・・・
囲いの堅さは相対的なものなので、流石に金銀4枚の銀冠の守備力をナメては駄目でしょう。▲5九歩の底歩もあるし。
要するに、
ビッグ4に浮かれて、お馬鹿な形勢判断で負けに突っ走った一局でした。
いくら穴熊でも、いくらビッグ4でも、「と金」で攻められるともろいです(泣)
残念な棋譜