藤井聡太四段の関連書籍・グッズ、2017年7月の新刊、2017年6月出版の棋書をまとめています。
将棋世界の新連載で、「聖の青春」の大崎善生が書く藤井聡太四段ドキュメントがスタートします。将棋ソフト関連では、激指将棋道場の5年ぶりの最新作が7月発売予定です。定跡書では飯島栄治七段の飯島流引き角戦法の本に注目です。
<このページの目次>
藤井聡太四段の関連書籍・グッズ
棋書の紹介(7月の新刊)
棋書の紹介(6月の新刊)
藤井聡太四段の関連書籍・グッズ
こちらは8月に発行予定の新刊で、Amazonで予約受付中です。
天才棋士降臨・藤井聡太 炎の七番勝負と連勝記録の衝撃(2017/8/28)
天才藤井聡太、その強さの秘密に迫る!
羽生善治三冠が14歳の中学生棋士に敗れる――。
平成29年4月23日、誰も予想できなかった結果に将棋界は騒然となりました。ニューヒーローの名は藤井聡太。藤井四段はその後プロ公式戦で連戦連勝、それまでのデビュー戦からの連勝記録10をはるかに上回り、勝ち続けました。
本書はスター誕生の舞台となった炎の七番勝負と驚異の連勝記録について、藤井四段の自戦解説をメインとし、羽生善治三冠をはじめとする対局相手棋士のコメント、七番勝負の企画者でありすべての対局に立ち会った鈴木大介九段の感想で振り返るものです。
また、師匠の杉本昌隆七段による藤井聡太論も収録しています。
藤井四段の棋士人生の輝かしい第一歩、その軌跡を本人と、関係した多くの棋士たちが綴った記念碑的一冊です。
藤井聡太 前人未踏の連勝棋譜 1勝目 加藤一二三九段編(2017/6/29)
プロ棋士としてデビューしてから連勝記録を伸ばし続ける藤井聡太四段。
彼のデビュー戦にして連勝記録の1戦目となった加藤一二三九段の棋譜を収録。
棋書の紹介(7月の新刊)
大崎善生が書く 天才棋士「藤井聡太四段」
●巻頭カラー
・第75期名人戦七番勝負[第6局] 佐藤天彦名人×稲葉陽八段
「持ちこたえた防衛戦」【自戦解説】佐藤天彦名人 【構成】大川慎太郎
・第58期王位戦挑戦者インタビュー・菅井竜也七段
「絶対に勝つ」という気持ちで 【構成】池田将之
●新連載!
・「聖の青春」の大崎善生が書く 藤井聡太四段ドキュメント
『神を追いつめた少年 ―藤井聡太の夢―』 第1章「将棋との邂逅」【記】大崎善生
世界コンピュータ将棋選手権最多4回の優勝を誇る激指と、定跡伝道師・所司和晴七段の最新講座のコラボでユーザーの棋力アップを強力にサポートする激指 定跡道場。その最新作が5年ぶりに登場!
対振りの秘策 完全版 飯島流引き角戦法(飯島栄治、2017/7/27)
引き角戦法のバイブル2冊を1冊で!
本書は、飯島栄治七段が編み出した独自の対振り飛車作戦を解説した「飯島流引き角戦法」と「新・飯島流引き角戦法」の2冊を合わせて、文庫化したものです。
角道を開けないで指すという画期的な指し方は升田幸三賞を受賞しました。
しかし、発表当時は飯島七段だけが使う特殊戦法のような立ち位置でした。
現在、この引き角戦法が見直されつつあります。
まず、角を交換しない戦法なので、今はやりの角交換型の振り飛車をすべて封じることができます。
また、堅く囲うことができる点も現代風です。
今、その価値が改めて見直されている引き角戦法。
そのバイブルともいえる2冊が1冊で読める本書は、まさにファン必携の一冊です。
大山 VS 米長全局集(大山康晴・米長邦雄、2017/7/27)
全局集シリーズ第2弾は大山VS米長!
大正12年3月23日、大山康晴誕生。 遅れること20年、昭和18年6月10日、米長邦雄誕生。 世代の異なる両雄は昭和44年の初対決以降、四半世紀に及ぶ戦いを繰り広げました。その全103局を詳細な解説付きで収録。また、自戦記も6局収めました。 対戦成績は大山から見て58勝46敗(1不戦敗)。タイトル戦で激突すること6回。その他にも棋戦決勝、タイトル戦挑決、A級順位戦など、数々の大舞台で火花を散らしました。 両者の対局は長手数が多く、絶対に負けられないという気合いを感じられるものばかりです。 まさに死闘とも言える名局の数々。たっぷりとご堪能ください。
完全版 森下の対振り飛車熱戦譜(森下卓、プレミアムブックス版、2017/7/18)
森下流の振り飛車破りの名局100局収録!
本書は森下卓九段の対振り飛車の実戦集「森下の四間飛車破り」と「森下の対振り飛車熱戦譜」の2冊を合わせてオンデマンド書籍として復刊するものです。
森下九段の振り飛車破りは「将棋のお手本」。手厚い陣形から優位を拡大する指し回しはすべての将棋ファンの参考になるものです。
森下流の珠玉の将棋が合計100局収録された記念碑的一冊、ぜひ盤に並べてご堪能ください。
棋書の紹介(6月の新刊)
堅陣で圧勝! 対振り銀冠穴熊(増田康宏、2017/6/14)
若手精鋭による対振り飛車新戦法!
第47期新人王戦決勝三番勝負第2局。
石田直裕四段の四間飛車に対し、増田康宏四段は▲6六角から見たこともない駒組みで序盤から圧倒的な優位を築き、最後は鮮やかな詰み。初タイトル新人王を勝ち取りました。
増田四段の使った作戦は銀冠穴熊。しかもただの銀冠穴熊ではありません。
旧来の左美濃からの発展形としての銀冠穴熊ではなく、最初から銀冠穴熊を含みにします。▲6六角から角道を開けたまま駒組みするのがポイントで、相手の△6五桂の両取りを防ぎつつ堅く囲うことができるという仕組みです。
相手が無理な動きをしてくればそれをとがめればよし、持久戦になれば自玉は無類の堅陣となります。
実は、この「対振り銀冠穴熊」はコンピュータが指しはじめたもの。増田四段がたまたまアマチュア将棋ファンのブログを見て知り、プロでも通用する戦法に仕上げたといいます。
まだ誕生して間もないものの、駒組みがわかりやすく、狙いがシンプルな戦法なので、アマチュアでも十分指しこなせます。何しろ堅陣に囲えるので勝ちやすいのが大きな魅力でしょう。
本書で増田流銀冠穴熊をマスターして、ぜひ振り飛車対策の一つとして加えてください。
将棋・序盤完全ガイド 相振り飛車編(上野裕和、2017/6/14)
1冊で相振り飛車の序盤がわかる!
プロの序盤戦術を分かりやすく解説し、多くの方に序盤の魅力をお伝えする「将棋・序盤完全ガイド」シリーズ。
大好評いただいた「振り飛車編」、「相居飛車編」に続く、待望の第3弾は「相振り飛車編」です。
相振り飛車は、相居飛車や居飛車対振り飛車の戦いと比べ、指し手の自由度が高く、定跡が確立されていない分だけ基本の駒組みや全体像をつかむのが難しいジャンルでもあります。
そこで本書がその道しるべとなります。
第1部の「相振り飛車の基礎知識」では「相振り飛車って何ですか?」から始まり、将棋においてどのような形を相振り飛車というのか、どんな囲いや駒組みをするものなかを説明します。
第2部は「相振り飛車の歴史を振り返る」。その戦法の歴史をさかのぼって解説することでより深い理解を得られるのが本シリーズの真骨頂。上野裕和五段の深い研究と分かりやすい進化の解説を読むことができます。
第3部は「相振り飛車、4つの戦法の解説」。多岐にわたる相振り飛車の戦型を
(1)先手向かい飛車
(2)先手三間飛車
(3)先手四間飛車
(4)先手中飛車
の4つに分けてそれぞれの特徴や歴史、最新形まで解説しています。
相振り飛車における序盤戦術の基本から最新形までを、大まかに、楽しく理解していただける一冊です。
サクサク解ける 詰将棋練習帳 風の巻(詰将棋パラダイス編、2017/6/23)
詰パラが贈る3~7手詰の良問200題!
将棋上達の最短ルートは短手数の詰将棋を数多く解くことだと言われます。
詰将棋を解くことはどんな戦法を得意にしているかに関係なく、将棋を指す方全員の棋力アップに役立つもので、やって無駄になることがありません。
詰将棋を頭のなかで考え、玉を詰ますのを繰り返すことで将棋の基礎体力となる「読む」力が磨かれますし、詰みテクニックを学ぶこともできます。
本書は詰将棋専門誌「詰将棋パラダイス」編集による詰将棋問題集です。
形がキレイで解きやすく、棋力アップにつながる3~7手詰200問を収録しています。
サクサク解いて、ドンドン将棋の力を磨いてください。
将棋戦型別名局集6 横歩取り名局集(中原誠監修、2017/6/23)
古今の横歩取りの名局を100局
厳選本書は戦型別名局集の第6弾です。
序盤から大駒が飛び交い、いきなり終盤戦になることもある激しい戦型の横歩取り。その名局を100局厳選し、詳細な解説で堪能できる内容になっています。
「横歩3年の患い」という、横歩取り後手有利という定説に挑み、それを覆してみせた木村義雄十四世名人。空中戦法で華麗に戦った内藤國雄九段。一番好きな戦法は横歩取りの羽生善治三冠。横歩取りを武器に名人の座を射止めた佐藤天彦名人など、名棋士達の名局を余すことなく収録。
また、前人未到の七冠王誕生の一局や、歴史のターニングポイントになった8五飛戦法の1号局など、棋史に残る対局も鑑賞できます。
珠玉の100局を盤に並べることで、棋士が試行錯誤を積み重ねて進化させてきた横歩取りの歩みを追体験してください。