角換わり腰掛け銀同型・升田定跡

角換わり腰掛け銀同型・升田定跡

升田定跡のタイトル戦

2002年3月8日:棋王戦④(▲羽生善治棋王vs△佐藤康光九段)(△3五銀~△2二角)
1991年8月28日:王位戦⑤(▲谷川浩司王位vs△中田宏樹五段)(▲6六角)

升田定跡のプロ棋譜(敬称略)

1993年7月29日:竜王戦(▲中川大輔vs△高田尚平)(富岡流の一歩手前)

升田定跡の解説記事

最新定跡探査[続・角換わり-升田定跡と富岡流](金井恒太六段、将棋世界2016年7月号)

升田定跡のコメント

升田定跡は角換わり腰掛け銀の先後同型で▲7九玉△3一玉型からの仕掛けです。

▲8八玉△2二玉型の木村定跡は先手必勝の結論が出ています。先手が木村定跡を目指して▲8八玉と入城すると、その瞬間に後手から仕掛けられます。▲8八玉△3一玉型で後手から仕掛けられる展開は、後手良しの結論が出されています。したがって、先手としては▲7九玉△3一玉型で仕掛ける升田定跡を選ぶことになります。

升田定跡の変化は非常に幅広く難解です。先手の仕掛け方が何通りもあり、それぞれの変化が難しく、プロの公式戦でも非常に多くの実戦例があります。

升田定跡からの有名な変化として、先手勝ちの結論が出されている富岡流があります。現在、角換わり腰掛け銀の升田定跡では、先手は富岡流を目指し、後手は富岡流を避けるためにさまざまな工夫をするという展開が一般的です。

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