角換わり・2筋歩交換型の棋譜(敬称略)
2016年6月17日:叡王戦(▲伊藤真吾vs△金沢孝史)
2016年1月10日:NHK杯(▲村山慈明vs△森内俊之)
角換わり・2筋歩交換型のコメント
先手だけが飛車先の歩を交換する戦法です。
角換わりの出だしから、後手の趣向で現れる戦法です。
一手損角換わり風の出だしからも、後手の趣向で現れます。
ポイントの一つは、飛車先の歩交換を重視しないことです。最近、コンピュータ将棋の影響で、飛車先の歩交換を重視しない将棋が増えています。片方のみが飛車先の歩交換をする序盤は、従来の常識では考えられなかったことです。
二つ目のポイントが、後手が角道を空けたまま5筋の歩を突くことです。5筋の歩を突くと角の打ち込みに弱くなります。そのため、角換わりの将棋では5筋の歩を突かないことが一つのセオリーになっています。
この戦法では、後手が角道を空けたまま5筋の歩を先に突くので、先手から角交換をする流れになります。そうすると、後手は角の打ち込みに弱くなる代わりに、手得になるという主張があります。
有力かどうかは未知数の戦法ですが、採用数が増えるかどうか注目の戦法の一つです。
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